長野に住む姪が都内の学校へ進学することになり、妹や姪と一緒に住む部屋を探すことになった。学校の所在地から歩いて通える範囲で学生が住むことのできる、手ごろな東京の賃貸しはないかとまずは不動屋さんを当たってみた。今だったらネットで探すことを考えたかもしれないが、やはり、具体的に不動屋さんから直接話を聞いて、何軒かピックアップしてくれた東京の賃貸を直接自分の目で確かめたいと妹も姪も主張したのだ。不動屋さんから渡された地図を頼りに歩いてみた。
やはり一階にある賃貸の部屋は、女性だと心配なような気がする。それで、二階より上に部屋のある東京の賃貸を探した。学生の姪には仕送りを無制限なんてわけにはとてもいかないので、予算内で安全な良いところをと思うと一日足を棒にして歩き回った。都内といってもいろんな表情があり、道一本隔てただけで、賑わいも、環境も違うんだな、と実感した。やはり学生さんには落ち着いて勉強できる雰囲気の環境が一番だ。静かな住宅街にやっと日の暮れるころ、気に入った東京の賃貸の部屋が見つかったときにはほっとした。
予算も範囲内で、女学生が住んでいる場所で、男子の立ち入りは禁止といういまどき珍しい古風な場所だった。大家さんが管理人として東京の賃貸アパートのすぐうらに住んでいる。妹は「ここならいいわ。」と満足げだった。姪の心の中はわからなかったのだけれど。部屋を見ると板張りで作り付けのベッドが付いた4畳半だった。 私が何十年も前に東京の賃貸の部屋に下宿したときは押入れにお布団をしまい、部屋は畳の部屋だった。ずいぶん変わるものだなと思った。姪はその後学生生活を満喫したようだった。
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